デジタルファブリケーションはコンピュータによって物質を加工・生成します。
近年では、スクリプトでいろんな形がつくられ、物質化されますが、
この情報から物質化までが簡単になったぶん、作り手はそこの間に発生するエラーにも
多く遭遇することになります。構造的に弱すぎたり、組み立てできなかったり.....
一方、建築や機械設計などさまざまなエンジニアリングで取り入れられてる有限要素法
などの構造解析手法をさりげなく取り入れ、それを評価関数の用なものとして、
おもしろい形態を生成しているプロダクトもたくさん見られます。
しかし、なんかおかしい。その解析手法を用いた理由は?、その健全性は?
確かにこんなに厳密にやる必要がないかもしれない。(面白い形を生成する用途に限れば)
しかし、デジタルファブリケーションの面白いところは構造解析をして、
すぐにフィジカルな実験なり検証ができるところ、むしろ構造解析
や物質にかかわる部分を厳密に行うことこそが驚くべき結果を生む
気がしてならない。
これまでとは比べ物にならないスパンで、解析-検証を繰り返すことができる。
さらに、物質をどのように加工するかも精密にデジタルにコントロールすることができる。
つまり何が言いたいかというと、現在、 デジタルファブリケーションの分野では、
構造解析などは単に、形態生成のためのおかずの用に使われているだけものが多いが、
ここを厳密にしっかり取り組むことは非常に重要であるということ。
なのでこれからテンソルをしっかりやります。