「任意のパラメトリック曲線で曲げわっぱを作る!」と宣言してから1ヶ月、
ついに形になりました。
digital fabrication技術を利用して設計支援ソフトウエアをつくりました。
どういうことかというと、つまり
設計者が行う、ベジェ曲線をCG上で描く→物質化というプロセスを
洗練させ、どのような材料で作るか?どういった硬さで作るか?
ある有限の部材で、どのような曲線が物質化可能か?などの条件を
設計の過程で解きつつ、曲線を設計するCADのようなものをつくりました。
技術的・具体的には、
① 曲線の曲率分布に応じた曲げを発生させる切込みパターン
の生成(今は手動でパターンのパラメーターを指定している)
② 曲げ材と、型材(まげを固定する型)のスリットの間隔を算出する。
任意のベジェ曲線を適当に割りその距離を求め、その距離に応じて、
部材の接合部分の図面を生成する。
③ 曲率に応じて、物質化するスケールをインタラクティブに決めるシステム
(スケールを大きくすれば、曲率が下がり物質かできる、あるいは、
曲線の設計の段階にもどり、曲率をより小さく調整する)
④ 曲率半径を可視化し、物質化可能かどうかの直感的な把握を支援
あるいは、実際の材料を曲げることで確かめを行うことを支援する
これらの問題を解き、CGから物質へ、物質からCGへのプロセスを
洗練・簡易化するソフトウェアをつくりました。
今後は、
・三次元空間上のベジェ曲線に対応したものをつくる。
・FEM等の構造解析と、実験によるパターンと曲げ可能性の検討・実験
・曲率に応じた、切り込みパターンの生成を自動化を行う。
以下、ソフトウェアの様子。
製作プロセス
1.ここで紹介したように曲線をシステム上で設計する。
2.レーザーカッターでストライプを出力
3.部材を組む
さて、この曲線ストライプに応じて材料の弾性領域を拡張するということをしている
のですが、今、実験計測器を購入し、パラーンに応じて弾性がどのように変化するか
を実験します。
http://satotech.com/item/783.html これを使います。
で、計測台を作っています。
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